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- 萩について
萩はまちじゅうが博物館のようなところ
先人の志と勇気に学び、青い海と緑の山を守っています
萩まちじゅう博物館構想
萩は今もなお、城下町のたたずまいなどが残り「江戸時代の地図がそのまま使えるまち」です。その中には、城跡や武家屋敷、町家、維新の志士の旧宅、寺院等が、文化財として広く存在しています。またその傍らで、近世そのままの空間が、市民によって守り伝えられて現在も息づいており、その様は、貴重な“おたから”であると言えます。
萩では、まちじゅうを、まるで屋根のない広い博物館=「まちじゅう博物館」ととらえ、この“おたから”を保存・活用し、次世代に受け継いでいきます。そして生きがいと誇りを持ち迎える市民とそこに惹きつけられる人々が行き交う、活力あるまちづくり、観光地づくりを市民・事業者・行政の協働によって推進していきます。
市の歴史
現在の萩市一帯は、古くは日本書紀にも見られる長門国の五郡の一つ「阿武郡」にさかのぼります。10世紀前後には長門国阿武郡は周防国とともに後白河院の知行する阿武御領と呼ばれていました。そして慶長9(1604)年、居城を広島から萩に移した毛利輝元が、三角州に城下町を建設し、260年間にわたり毛利氏36万石の城下町として発展を遂げていきます。そして明治に入り、萩藩は山口藩となり、廃藩置県によって現在の山口県が誕生。明治22(1889)年には、阿武郡内に22の町村が生まれる「明治の大合併」が行われました。さらに昭和30(1955)年には「昭和の大合併」があり、この二つの市町村合併を経て、現在の萩市の基となった旧萩市・川上村・田万川町・むつみ村・須佐町・旭村・福栄村が編成されました。平成17(2005)年、この1市2町4村が合併し、新「萩市」となり現在に至ります。
地勢
山口県北部の北浦地区に位置し、長門市、阿武町と並んで日本海に面しています。萩の大地の基盤は、約1億年前アジア大陸の東端で起きた火山の大噴火による地層から成っています。その後、約200万年前から約1万年前にかけての火山活動で、萩の周辺には約50の小さな火山が点在しています。その地形は、全体として東部の中国山地から北西部の日本海に向かう傾斜地で、南部の市境付近に標高700mを超える山々が連なっています。低地は少なく、阿武川河口部に形成された三角州にある市街地とその周辺地に見られ、三方が山地に囲まれています。日本海の沖合いには6つの平らな火山島が浮かび、うち3島が有人島です。
気候は、沿岸部においては対馬海流の影響を受けて比較的温暖であり、中山間部においては盆地特有の気候で冬に積雪をする地区もあります。
食
火山に育まれた萩の大地は肥沃な土壌で、トマトや大根、玉ねぎにスイカ、お米や果実など、少量多品種の農作物が栽培されています。「萩ごぼう」「萩にんにく」といった萩の伝統野菜や、萩の特選ブランド肉「長萩和牛」「むつみ豚」の生産もあります。また、水を貯めてろ過する火山の影響でおいしい水が生み出されており、萩では5つの酒蔵が栄えています。漁業も海底に沈んだ火山が天然の好漁場となり、萩4大ブランド魚の「真ふぐ」「瀬つきあじ」「けんさきいか」「あまだい」のほか、のどぐろや金太郎など、様々な魚介類が高い水揚げ量を誇っています。
こうした山と海の幸に恵まれた萩では、萩城下の武家や商人、また農漁村に住まう人々に親しまれた郷土料理と家庭料理がたくさんあります。
産業
萩市の産業別就業人口は、第一次産業13.3%、第二次産業18.8%、第三次産業67.9%(平成27年国勢調査)となっています。萩市は、全国有数の観光都市として知られていますが、第一次産業の就業者数や一経営体あたりの経営耕地面積は、県下でも上位に位置しており、有数の農林水産業地域と言われています。なかでも農産物では「コシヒカリ」をはじめとする良質・良食味のお米、また「千石台大根」「山口あぶトマト」や珍しい「萩たまげなす」「夏みかん」などが特産品です。水産物は、萩ブランドの4種の魚があります。また、伝統工芸品としては「一楽二萩三唐津」と呼ばれ、400年以上続くわが国屈指の焼き物「萩焼」が有名です。
観光
江戸時代の絵図をもって今でも歩ける萩城跡・萩城城下町エリアは、昔ながらの町並みや史跡・文化財の散策を楽しめます。また、松陰神社エリアでは、明治維新の胎動の地を無類の行動家だった吉田松陰にならって巡るのもおすすめです。このエリアにある「松下村塾」のほか「萩反射炉」など計5ヶ所が2015年に明治日本の産業革命遺産として世界遺産に登録されています。
さらに、ホルンフェルスや笠山(菊ヶ浜とともに「日本の夕陽百選」選定)に代表される北長門海岸国定公園の美しい海岸線や国指定名勝の長門峡、火山活動によって造り出された特徴的な自然景観など、ダイナミックな自然も堪能することができます。須佐・田万川・むつみ・福栄・川上・旭エリアでは、山間地特有の山水の景色や穏やかな田園風景に出会えます。
博物館や美術館を巡ったり、温泉や猫寺に行ってみたり、また、海・川・湖の遊覧船や萩焼体験のアクティビティ、地の料理・お酒も楽しめます。
歳時記
- 1月
- 見島の大凧揚げ
- 松陰神社勧学祭
- 2月
- 萩城下の古き雛たち(~4/3)
- 萩・椿まつり(~3月下旬)
- 萩往還梅林園まつり(~3月中旬)
- 3月
- 萩・しろ魚まつり
- 萩の真ふぐまつり
- 萩往還ワンデーウォーク
- 4月
- 萩城跡桜ライトアップ(3月下旬~4月上旬)
- 流し雛
- 5月
- 萩・大茶会
- 萩焼まつり
- 萩・夏みかんまつり
- 6月
- 和船大競漕~おしくらごう~
- ほたるまつりinやまだ
- 7月
- 菊ヶ浜海水浴場海開き(~8月下旬)
- 須佐湾大花火大会
- ひまわりロードフェスタ
- 8月
- 萩・日本海大花火大会
- 萩・万灯会
- 各エリア夏まつり
- 9月
- 須佐男命いか直売市(7月上旬~9月下旬)
- 10月
- 着物ウィークin萩
- 萩・竹灯路物語
- 松陰神社例大祭
- 11月
- 長門峡もみじまつり
- 各エリアふるさとまつり
- 萩時代まつり
- 萩オープンガーデン
- 12月
- シクラメンフェア
- 萩城下町マラソン
- 魚市・暮の市
誉れ
- 1967年
- 県有形文化財指定(木造文殊菩薩騎獅像)
- 1973年
- 県指定無形文化財指定(上三原田植えばやし)
- 1974年
- 国指定重要文化財指定(森田家住宅)
- 1976年
- 国の重要伝統的建造物群保存地区指定(堀内・平安古地区)
- 1981年
- 県文化財指定(西堂寺六角堂)
- 1982年
- 「21世紀に残したい日本の自然百選」選定(長門峡)
- 1983年
- 「日本の自然100選」選定(長門峡)
- 1986年
- 林野庁「森林浴の森100選」選定(長門峡)
- 1987年
- 建設省「日本の道100選」選定(菊屋横町)
- 1988年
- 国文化財指定(歴史の道「萩往還」)
- 1988年
- 県指定史跡指定(大板山たたら製鉄遺跡)
- 1991年
- 県指定無形文化財指定(友信神楽舞)
- 1991年
- 農林水産省「美しい日本のむら景観100選」選定(ひまわりの伏馬)
- 1994年
- 建設省「都市景観100選」選定(旧萩市)
- 1995年
- 国土庁「水の郷」認定(旧萩市)
- 1996年
- 文化庁「歴史の道百選」選定(萩往還・赤間関街道~中道筋 雲雀峠)
- 1999年
- 国の登録文化財指定(鹿背隧道・下横瀬公民館・落合の石橋)
- 2000年
- 「日本の夕陽百選」選定(笠山・菊ヶ浜)
- 2001年
- 国の重要伝統的建造物群保存地区選定(浜崎地区)
- 2001年
- 環境省「かおり風景100選」選定(夏みかんの花のかおり)
- 2001年
- 「21世紀に残す日本の風景遺産100選」入選(須佐ホルンフェルス)
- 2002年
- 国の伝統的工芸品指定(萩焼)
- 2002年
- 国の重要文化財指定(大照院)
- 2002年
- 「遊歩百選」選定(萩往還)
- 2005年
- 「全国疎水100選」選定(藍場川)
- 2005年
- 文部科学大臣表彰受賞(萩図書館・椿西小学校)
- 2006年
- 「日本の歴史公園100選」選定(指月公園)
- 2006年
- 「快水浴場100選」選定(菊ヶ浜)
- 2007年
- 「美しい日本の歴史的風土100選」選定(萩市)
- 2007年
- 「日本風景街道」登録(萩往還)
- 2007年
- 「日本の地質百選」選定(須佐ホルンフェルス)
- 2008年
- 「平成の名水百選」選定(三明戸湧水・阿字雄の滝)
- 2009年
- 経済産業大臣表彰受賞(田町商店街)
- 2009年
- 国土交通省「島の宝100景」選定(見島「鬼揚子」)
- 2011年
- 農林水産大臣表彰受賞(道の駅「萩しーまーと」)
- 2011年
- 国の重要伝統的建物群保存地区選定(佐々並市)
- 2012年
- 農林水産大臣表彰受賞(むつみ中学校)
- 2015年
- 「全国モデル道の駅」選定(道の駅「萩しーまーと」)
- 2015年
- 世界遺産登録(明治日本の産業革命遺産として 萩反射炉・恵美須ヶ鼻造船所・大板山たたら製鉄遺跡・萩城下町・松下村塾)
- 2015年
- 大河ドラマ「花燃ゆ」ロケ地に選定
- 2018年
- 日本ジオパーク認定